はじめに
こんにちは。
合格サプリクリニックです。
合格サプリクリニックでは、受験勉強で陥るスランプや点数の伸び悩みといった症状を診断、適切な処方箋をお出しします。
さて、今回は「国語の点が取れないのに、どうやって勉強すればいいか分からない」という症状や、もっと重症の「古文って言っても、日本語、現代文に至っては毎日使っているから、勉強する必要なくない? まあ成績は良くないのだけど・・・。」といった症状を治療します。
確かに、英語や数学に比べて国語は答えが決まっておらず、分かりにくいと感じる受験生は多いです。
何が原因なのでしょうか。
まずは問診票をチェックして下さい。
問診票
当てはまる症状にチェックをして、次の病気を疑ってください。
・主人公太郎君の気持ち? そんなの太郎君しか分かるわけないだろ!→病名②
・古文? 昔の日本語? ああ時代劇で出てくるやつね→病名③
・英単語は分かるのになぜか古文単語は覚えられないの・・・・・・→病名③
・読書はすごく好きなのに現代文の成績は悪い→病名①
読書-現代文同一視病①
「本を読むのが好き」という一見国語に有利そうな人がかかりやすい病気です。
読書が好きな人は読むのが早く、内容を把握するのは得意なのですが、それだけでは現代文は解けないのです。
確かに中学校の勉強や高校受験くらいまでなら、読書感覚でも内容が理解でき、設問もその程度の理解で十分解ける問題が多いです。
しかし大学受験の国語では、普段の読書よりもずっと難解な文章が多くなります。
そして設問も、単純な抜き出しや択一の問題は減り、時には100字以上にも及ぶ記述式の設問や択一でも選択肢の分が非常に長く、選択肢ごとの違いの分かりにくいものが増えます。
そうなると、読書のような「内容をざっと知る」読み方ではなく、「精密に分析する」読み方が必要になってくるのです。
そのため、読書が好きで今まで苦も無く国語が出来ていた人が、急に国語が苦手になってしまうことがあるのです。
①処方箋
「鉄のオキテ!!現代文の読解法」で評論の解き方を特集しています。
・問題集の解説はきちんと読もう
現代文の問題集の解説は、内容を大まかに把握する部分が含まれているため、読書が得意な人にとっては分かりきったことが書かれているように見えます。
さらに、その問題の文章にだけ当てはまる解説で、他の文章には関係ない部分が多いため、読み飛ばしてしまう人がとても多いですが、現代文の店を上げていくためには欠かせません。
一度全部読んでみると、現代文を解く頭の使い方が、読書とは全然違うことが分かると思います。
「気持ち」共感能力欠乏②
「人物の気持ちなんてその人物にしか分かるわけない」それは大きな間違いです。
国語の問題では「文章から読み取れること」が全てです。つまり、登場人物の気持ちは全て文章から論理的に読み取れるのです。
それでは「気持ち」が分からないのはなぜなのでしょう。
登場人物に感情移入出来ていないからでしょうか?
人生経験が少なく、共感する能力が少ないからでしょうか?
それも違います。
「気持ち」が分からないのは風景や仕草などの「描写・行動」と「感情」の対応や語彙に対する知識が足りないことが原因です。
②処方箋
・現代文の単語集を読もう
気持ちを説明する問題は、描写や行動の中にある単語を分かりやすく言い換えるだけで正答を導ける場合も多いです。
文章の中にある普段あまり使わない単語の意味が分かるだけで、解けてしまう問題も多いんですよ。
・登場人物の行動に番号を振ろう
小説の設問で良く問われるのは「心情の変化」です。
心情の変化を捉えるには登場人物の行動に着目する必要があります。
長い文章になると、どういう行動をしたのか分かりにくくなるので、線を引き番号を付けて目立つようにしておきましょう。
古漢痛③
どうやって勉強したらいいかなかなか分からない国語の中で、一番やればやるだけ点になるのが古文漢文です。
しかし、現代文と同様にあまり対策を取らず感覚だけで解く人が後を絶ちません。
感覚だけで解くと、「かしこし」のように現代文と意味の異なる単語を間違えたり、主語が分かりにくく誰の発言か分からなくなったりといったミスに陥りがちです。
古文漢文は外国語なのだという意識を持って取り組みましょう。
③処方箋
・助詞助動詞をまずは覚える
古文が苦手な人は、膨大な古文単語に取り組む前に、助詞と助動詞の主要なものを先に完璧にしましょう。
「過去(き・けり)完了(つ・ぬ・たり・り)」などの簡単なものから「る・らる」「べし」などの意味が多く頻出のものを学習していきましょう。
・ストーリーのパターンを押さえる
古文に出てくる話は、同じようなストーリーが多いです。
基本的に古文は、恋愛か戦記物かお説教か景色がきれいだなあと言った話なのですが、いくつも解いていると、似たような場面や行動が出てきます。
例えば、恋愛なら侍従が男性から女性への手紙を持っていく、男性が女性を「垣間見る」などといった場面をいくつか知っていることで、初めての文章でも、その後のストーリー展開が予測できるようになります!
・漢文を完璧にする
漢文は句形や語句など覚えなければならないことが比較的少ない上、覚えたものが良く出るのでしっかり覚えれば楽に点が取れます。
まとめ
どうでしたか?
なかなかやり方の分からない国語の勉強法ですが、他の教科と同様にやればやるだけ力がつくはずです!
後回しにせずに、数をこなしていきましょう!