センター試験で100点上げて8割〜満点に至るための処方箋

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処方せん① まずはセンター英語とセンター数学の得点を優先的にチェック!

マーク模試の成績表や過去問演習での自分の得点を眺めてみましょう。

まず目をつけるべきは英語と数学の得点です。いずれか片方でも6割を下回っている場合は要注意。国語や理社よりも優先して、真っ先に英数の対策を行うべきです。

対策を要する得点の目安ですが、センター試験900点満点のうち、合計700点を目指したいならば英数で合計7.5割。750点なら英数で合計8割、800点なら合計9割を得点しうる実力が欲しいところ。これを下回っていたら、英数では遅れをとっていると思っておくと良いです。

センター試験で英数を優先すべき理由

センター国語の成績は、英数のそれよりも安定しません。多くの勉強時間を割いても一向に点が伸びなかったり、逆に勉強しなくても高得点が取れるときがあったりします。

一方、英語や数学にそのようなことはほとんどない。普段センター数学で5割の人が、無対策で急に8割に届くという見込みはないと思いましょう。それゆえ国語よりも英数のほうが、自分の平均得点率をあげることに大きな価値があるのです。

また、センター試験の本番では、理社で数十点の差がつくことはあまりありません。大多数の受験生が最終的に8~9割くらいを得点します。というのも、理社は英数に比べて短期間で対策を完成させやすく、直前期に集中して勉強すれば一定の水準までもっていくことがそう難しくないのです。

だから、10月時点で合計得点を無理に伸ばそうと理社の対策に走っても、肝心の英数がおろそかであった場合、本番までに英数で他とつけられている差を埋めきれなくなってしまう恐れがあります。

もちろん10月に理社の勉強をしても良いのですが、もし英数のいずれかが6割を切っているのだとしたら、それらを優先して対策するべきです。

さて、英数で6割を下回っている人は具体的にどのような対策をすれば良いか。まずは数学から見ていきます。

センター得点6割未満の場合

計算スピードが追いつかず全体の6割程度しか手がつかない場合と、未習で全く解けない範囲のある場合が考えられます。

計算スピードに関してはスポーツと同じで鍛錬あるのみ。センター形式でも良いですし、日頃から使っている問題集でも構わないので、答えを出すところまでの計算をスピード重視で取り組んでみましょう。

未習範囲があるのなら、教科書や傍用問題集を用いて真っ先に叩き上げる。高3の10月段階で未習の箇所があるという状況には相当の危機感を持つべきですよ。

センター得点8割を目指す場合

8割をしばしば切ってしまう受験生にありがちなのが、ある大問の途中で答えのケタが合わずにパニック、そのまま以降の問題が解けない……というパターン。8割超えのためには、すべての大問で最後の数問に差し掛かるまでを確実に解く力が必要です。

9割〜満点を目指す場合

9割というのは全大問のうち3,4問落とすだけで達成できなくなる、数学が得意な人にとってもわりかし高い壁です。

だから得点力を確かなものにしたければ、センター形式の問題をひたすら解いて慣れるに限ります。また、センター試験といえど、各大問の終盤にはなかなか骨の折れる設問が用意されているので、コストパフォーマンスを考えて、時には「捨てる」のもここまできたら選択肢に入りますね。

センター英語について

数学についてはこのくらいのアドバイスが思いつきますが、英語で同様に具体性を持ったやるべきことの指南をするとキリがないですし、僕の能力では内容が思いつきません。

なんというかどれも結局「形式に慣れろ」で済んでしまうというか、センターって内容は定期試験と変わらないような基本なので、アドバイスの具体性を突き詰めると、結局数学が苦手な人、英語が苦手な人に向けた一般的な勉強法の指南になってしまいそうです。

「センター」要素を担保するのとアドバイスの具体性を担保するのを両立させるのが厳しいかなと感じました。

処方せん② センター国語は現代文と古典の得点内訳をチェック!

センター試験は英語、数学、国語、理科、社会とありますが、このうち前の項でとりあげた英語と数学はいわば受験生の基礎体力です。実力に基づいた得点が出やすく、それが日によって大きくブレることもない。

一方、国語というのは厄介な科目で、どんなに勉強時間を費やしても得点が安定しづらいです。筆者も模試で9割を取れることもあれば、7割前後まで落ち込むこともありました。

センター国語のブレの原因は物語文にあり

そうした国語のブレの大きさは、まず大問2の物語文に原因があります。物語文は、その正しい読みが何であるか試験時間内で見つけるのがとても難しい。ここでの失点を完全に防ぎきるためには相当な努力が必要でしょう。

しかし、大問1の評論文、及び大問3,4の古典に関しては事情が違います。これらは得点を8~9割に安定させることが十分可能。

中でも対策の道程を立てやすいのが古典。センターだからといって変に特徴的な問題が出るわけではなく、日頃の定期試験対策や、地道な単語・文法知識詰めの延長線上にあるのです。

得点内訳を確認してみよう

というわけで、国語の総得点が同じでも、大問ごとの内訳によって必要な処方せんは変わってきます。自分の得点内訳を確認してみましょう。大問2を除いた150点満点のうち、何割得点できていますか?

ここは目標総得点が何点であるかにかかわらず、まずは8割を目指してほしいと思います。先にも述べた通り、日頃の定期試験対策、単語・文法知識の確認をつづければ大丈夫。

では、大問2以外は8~9割取れるけど、物語文がどうしても安定せず、国語の総得点も7~8割をさまよっている……という受験生はどうすれば良いか。

これに対する特効薬は、残念ながら未開発です。センター国語の過去問を解き回し、高得点を叩き出す経験を積んでおくと、本番で失敗するかもしれないという不安をいくらか軽減することはできます。

処方せん③ 理科と社会はまだ得点力をチェックするな!

最後に理科と社会について述べましょう。これらは10月時点で得点が伸び悩んでいることをさして気にする必要がありません。「まだ得点力をチェックするな!」とはそういうことです。理由は2つ。

理由1:未習範囲があるため

まず、10月時点では理科と社会の全範囲を学習済みとは限らず、得点に実力が正確に反映されているとは言いがたいからです。そして10月の段階で全範囲の学習を必ず終えていなければいけないということもないでしょう。

とりわけ理系の社会・文系の理科基礎に関しては、むしろそれらを全範囲学習するために費やした時間を、英語や数学に回す必要はなかったか、という点を省みても良いくらい。

理由2:秋から本番まで伸び続けるため

そして、理科と社会に関しては秋から本番直前までの追い込みでずっと得点を伸ばしていくことができます。

筆者は文系で、理科基礎の学習が12月の中旬までまったく進んでおらず、当時の得点状況も5割を超えるのがやっとという有様でしたが、1ヶ月集中的に(もちろん他科目と並行して)学習したところ、本番では9割を超えることができました。英語や数学と異なり、理科や社会はやればやるだけ伸びます。だから焦らないでOK。

ただし、総合点を気にしなくても良いとは言うものの、文系の社会や理系の理科については、10月時点での既習範囲できちんと得点できているかをチェックしておくと良いでしょう。

おわりに:変に焦る必要はない!

 何よりも強調したいのは、10月に受験生が変に焦る必要なんてないということ。変に焦った者が負けるとまで言っておきましょう。

 「変に」という部分が重要です。自分の成績の現状に危機感を持ち、これから勉強時間を増やしていこうといった「正しい」焦りならば何の問題もありません。むしろそれがないと困ります。

ただし、いきり立つあまり付け焼き刃のテクニック習得に走ったり、自分に必要ない勉強に身を粉にしてしまう受験生がしばしばいます。これこそ「変な」焦りの典型例。

この記事は、今あげたような「変な焦り」を取り除き、かつ今の時期に最大限の成績アップを受験生に目指して欲しいという思いで記されています。少しでもあなたの指針になれば幸いです。それでは頑張ってください。