みなさんこんにちは!毎週連載でコラム記事を書いています、ぴぺりたです。
このコラム記事では、僕の現役時代に書いた日記を題材として、当時考え、感じていたことや、東大生になった今だからわかることを受験生のみなさんに伝えることを目的としています。
東京大学では、11/24~26に駒場キャンパスで「駒場祭」が開かれています。大学受験が終わって無事第1志望に合格したら、受験生時代あんまり多く時間を割くことができなかった学園祭だって、全力で楽しむことができます!
少し余裕があれば、高1や高2の生徒はぜひ自分の目指す大学の学園祭に行ってほしいですね。その大学の雰囲気を感じることで、自分が勉強するやる気にもなります!
受験生としての「いま」
受験生の皆さん、そして来年再来年に受験生となる皆さんはいま、どんな気持ちで毎日勉強していますか?きっといろんなことが楽しかったり、逆に将来を心配したり、いろんな感情があると思います。
僕は皆さんに、今日感じているその気持ちを大学生になっても忘れずに生活してほしいです。僕は高校生の時、「なんで大人はこんなに高校生のことを理解できないんだ」と思っていました。皆さんにもそう感じることはありませんか?
お分かりの通り、僕は昔からすごく生意気な小僧だったんです笑 しかし、その頃から僕は「子供としていきた自分の気持ちを忘れない大人になりたい」と思うようになりました。
大学生として高校生と関わる時、さらには自分の子供が高校生になった時など、様々な形できっと高校生時代の自分の言葉は将来の自分を助けてくれるでしょう。まだどう役に立つかは知りませんが、その「いつの日か」を楽しみにしたいと思います。
もうすでにセンター試験まで50日を切りましたね。僕がこの日記を書き始めたのは、2015年11月28日、センター試験まで49日だった時です。
この機会に皆さんにもぜひ日記やちょっとした毎日のメモを書いてもらって、受験生としての皆さんの「いま」を残してほしいと思いますね。
受験生時代の日記から
2015年12月16日水曜日 センターまで31日
あと1ヶ月。今日は1、2年生たちとセンター直前の集会があった。彼らが受験するとき、堂々と「東大目指します」って言えるように、いま俺が頑張ってこの謎の「東大=天才」の方程式を破壊しよう。多分これが高3の俺ができる最後の社会(学校)貢献だと思う。能力じゃなくて努力ってことを、身をもって表明したい。
明日は駿台の東大模試返却日。悪くても取り乱さず、よくても気を抜かず、冷静にあと30日のセンターまで勉強を続けよう。ゴールは目の前!!
2015年12月17日木曜日 センターまで30日
今日は東大模試返却された。あまりよくはなかったけど、あれは10月の自分の実力。まだ実力は上がる。
先生に言われたように、今日からは自立、かつ時間を自分のために使った生活しよう。全ては自らが立てた目標のために。
さっきAさん(友達の名前)が合格したって聞いた。大丈夫って思うことが大事って言ってたから、何があっても大丈夫って思い続けようと思う。単純だけど
この時期、残されるのはあきらめない人だけ。事実、あきらめたら合格し得ない。1%の望みでもあるなら進もう。東京でみんなに会おう。学問をしよう。
今日も前に進め!
センター試験まで約1ヶ月を切ったこともあり、体調を崩して心も病んでいたような日々から変わって力強いフレーズが見えてきましたね。
僕はすごく周りの影響を受けやすい人間です。当時も、何か心を動かす出来事があるたびに強く自分の言動に変化を与えていたような気がします。この日記で言うと、センター直前集会と友達の合格ですね。
僕の学校では毎年、高1、高2の大学進学を目指す生徒からセンター試験を受ける高3生に応援メッセージを送る会がありました。僕たちの合格を願ってくれる後輩たちを見ると、僕らだって頑張る気持ちが湧いてくるわけですね。
皆さんの周りにも、必ず皆さんの合格を楽しみにしてくれている人がいます。僕だってもちろんその1人です。直接知り合った訳ではありませんが、僕が書いた文章を読んで少しでも「よし、自分も頑張ろう」と思ってくれると嬉しいですね。
「東大=天才」か?
ここ数年、よくテレビで東大生があつかわれるようになりましたね。その中ではよく「東大生ってこんなに天才んだぜ!」と言わんばかりのVTRが流されています。
僕も受験生時代たまにそんな番組を見ては「うわ、こんなすごい人たちと試験を受けるのか」とビビっていた記憶があります。一瞬で見たものを記憶する人や、偏差値が100あると言う人など、ちょっと怖いくらい勉強ができる人が登場していました。
しかし、入学してわかったことは、必ずしも天才ばかりが東大に入るわけではないと言うことです。
そもそも、僕は天才ではありません。何度やっても忘れますし、1回問題を解いただけではできるようになりません。また、東大に入る人の3分の1は浪人経験者です。1年間以上追加で受験勉強をしてやっと、合格にたどりつくわけですね。
僕の印象でいうと、天才というよりむしろ「やるときはしっかりやる人」が多いと思います。普段は普通の大学生のように見えても、勉強するときはものすごい集中力で勉強する人が多いですね。
東大には毎年約3000人が入学します。1つの学年に日本全国で3000人も天才がいたら、今頃日本は社会問題も環境問題も何にもない国になっていたでしょう!!
日本中どこを探しても、天才しかはいれない大学なんてありません。天才なら楽に入れることはあるでしょうが、凡人だって努力次第では合格ラインに入れます。
目指すだけでも合格は近づく
僕は受験生時代、「受験後半になれば、目指しているだけで合格可能性は上がる」とあえて考えていました。というのも、試験が近づいてくると、どんどん受験生は第1志望を諦めていくからです。
例えば、300人合格する大学を1000人が目指しているとして、自分はその中の700番目だとしましょう。試験が近づく中で、「自分にはだめだ」と思った人が増える一方、自分は断固としてあきらめないとします。
あきらめた人が300人、そのうち100人が自分より上位だったとします。すると、あらびっくり!!相対的に自分の位置は600番目になります。「目指しているだけで」自分の合格可能性が高まりましたね。
もちろん、このロジックは自分の学力向上や、新しく自分の第1志望を目指し始める人のことを考えていません。しかし、こう考えれば少し楽になりますし、あながち間違いでもないかもしれません。
難関大学を目指している人ほど、まだまだあきらめてはいけません。苦しくても、まだあきらめるには早すぎます。ギリギリまで頑張っていきましょう。
できる理由はいくらでもある
今回紹介した日記はいかがでしたでしょうか?新しく気がついたことや、やる気につなげていただけたら本当にうれしいです。
僕は結構ネガティブな人間なのですが、時々は無理にでもポジティブに考えてみるようにしていました。なんだか無理そうな理由が1個あるなら、なんだかできそうな理由を2個探しましょう。
受験は例えるならマラソンです。長い長い時間、やる気を切らさないように勉強しなくてはなりません。その中でポジティブにものを考えることとは、マラソンの中の水分補給のようなものでしょう。ちょっと体力を回復して、また走り出します。
センター試験までまだ50日程度あります。1日だけ思い切り走っても、翌日以降持ちませんよね。しっかりとバランスの取れた計画を立てて、できる理由を1つでも多く見つけながら頑張っていきましょう!
僕は個人的にウェブサイト「ぴぺりたぐらむ」を運営しているので、ぜひ一度ご覧になってください!