『こだわり続ける、できるまでやる』沖縄出身東大生ぴぺりたが送る受験勉強コラム8

みなさんこんにちは!毎週連載でコラム記事を書いています、ぴぺりたです。

このコラム記事では、僕の現役時代に書いた日記を題材として、当時考え、感じていたことや、東大生になった今だからわかることを受験生のみなさんに伝えることを目的としています。

『無理な理由が1つあるなら、できる理由を2つ探す』沖縄出身東大生ぴぺりたが送る受験勉強コラム7

2017.11.26

『学力だけをあげるなら、線路の上を歩けばいい』沖縄出身東大生ぴぺりたが送る受験勉強コラム6

2017.11.19

とうとう12月になりましたね。2017年も終わりが近づいています。25日にはクリスマス、31日は大晦日、いろんなイベントがあるかと思いますが、受験生の皆さんはセンター試験が近づくのが不安で仕方なる時期です。キラキライルミネーション、楽しそうな音楽に負けず、勉強に励みましょう!

もちろん、まる1日を勉強に使わないと落ちるわけではありませんから、午前中から夕方まで一生懸命頑張って、夜は家族とケーキを食べたり、友達と出かけてもいいかもしれませんよ。オンとオフをしっかり切り替えて残り少ない2017年を充実させてくださいね

 

変えられるものと、変えられないもの

12月に入ると、最後の記述模試や大学別模試が終わって結果が返却される頃ですね。マーク模試もあと何回と数える程度になっていると思います。センター試験が近づき、理想と現実の差をまじまじと見せつけられますね。

うまく行っている人も、そうでない人もいるでしょう。僕は後者でした。科目別、大問別で見たらまあ悪くないところはあっても、全体的にはものすごく悪い感じで、「このままだと落ちるな、どうしよう」と毎日のように考えていました。

成績が目標を超えているなら、その調子で頑張って、弱点を補強すればきっと合格できます。しかし、目標よりも現状がかんばしくない場合、一体どうしたらいいでしょうか。

ひとことで言うと、「原因を分析して次にうまくいくように最善を尽くす」これしかありません。過去の成績が悪いなら、「この模試を受けた日の自分はこれだけしかできなかったのか」と開き直って勉強し直しましょう。

今の皆さんに変えられるものは将来の自分の学力です。過去の話はおしまい。大学側は「模擬試験の結果がいい人は優先的に合格させます」とは言いませんから、安心してくれて大丈夫です。足りなかった部分を再度勉強して、次は正解できるように努力するのが近道ですよ。

かく言う僕も、模試が返却されるたびにかなり落ち込みました。先生になんども「一喜一憂するな」と注意されました。誰も落ち込みたくて落ち込みませんから、なかなか「一憂」が避けられないのもわかります。しかし、できるだけその時間を短くして、冷静に次に向かって頑張るのが大事なことなのです。

受験生時代の日記から

2015年12月18日金曜日 センターまで29日

今日は演習続きだった。どの教科でも確実に考え方とかのコツはつかめている。センターまであと土日は3回。まだいける、まだいけるよ自分。今ごろ周囲の東大志望者はばたばたとあきらめているんだ。あきらめないってだけでも合格に近づく。焦ってはいけない。目の前にあることをしっかりやっていこう。自ずと道は開けるよ。

闘志燃やして頑張れ
自分は自分をよく知っているぞ
本当はすごいってことも
本気出せ、自分次第なんだから

2015年12月19日土曜日 センターまで28日

今日地理97点取った。最近明らかに社会の調子よい。まだあと27日勉強できる。悪くないよ、行ける。絶対9割取るんだ。来週はラストの模試もある。そこでmidtermって感じの結果出したろう。そろそろ本気の自分をみんなに見せてやろう。そして28日、29日後に、最高の気分で家に帰ろう。

絶対に東大に行く。東京じゃなくて東大に行く。手応えばっちりで卒業式に出たいもんな。

頑張れ自分

今見ると少し恥ずかしいですね。2年前の僕はこんなことを書いていたようです。自分だけが読む文章ですから、何を書いてもいいんです。入試本番で自分が読み返して、自分の努力の量を確認し、実力に自信が持てればいいのです。

僕の文章には何かと「行ける」とか「進む」とか「頑張る」という言葉が出てきますね。もっと成長したいけど、なかなかうまくいかない現実に葛藤する内面が現れているのかもしれません。

気持ちを言葉にする、ただそれだけでも心の整理ができます。落ち着いて、淡々と努力ができる人こそがいい結果を得ることができます。残り少なくなってきましたが、みなさんにもこの「言葉のちから」を実感してもらいたいですね。

自分を信じる

みなさんは、どれだけ自分を信じきれていますか?「やれば絶対にできる」と思えていますか?根拠なんてなくていいのです。「自分は普段馬鹿なんだけど、実は隠れた天才で、ずっとやってたらいつのまにか何でもできるようになる」今日からぜひそう思い込んでください。

僕が小学校6年生の頃、通っていた剣道クラブの先生が、当時身長がとても低かった僕にこんなことを言いました。

「練習ではいっぱい打たれてもいい。だけど試合に出るときは、『俺は1番強い』と思って前にでろ。身長は低くても、態度ぐらいは大きくでろ。お前自身までも自分が弱いと思っていたら、誰もお前を強いと思わなくなる」

そう言われて、僕は大事な場面になると「自分は何でもできる」と思うようにしました。もちろん、年中無休で「何でもできる」と思っていると痛い目に会います。実力を過剰に捉えて失敗したり、おごり高ぶって足元をすくわれることもあるかもしれません。

大事なのは「やれば」何でもできるということです。今の自分はその「やっている」途中で、いつしかそれが身について「できる」ようになる、そう信じましょう。試験本番には「自分がこの会場で一番できる」と思いましょう。自分までも自分の隠れた実力を信じられなければ、試験問題に一本取られてしまいますよ。

東京じゃない、東大

何か達成するのが難しそうな局面に置かれたとき、「こんなもんでいいか」というような妥協をせずに、こだわり続けられるかが重要になるかと思います。

例えば、第1志望に受かりたいと思っても、なかなか難しそうだとします。その時に「正直滑り止めでもいいかな」なんて少しでも思っていたら、100%第1志望には合格できません。断言します。

色々な事情はあるでしょうから、落ちてしまったら第2志望または滑り止めで受けた大学に行かないといけない場合もあります。しかしそれは、落ちた後に考えることです。少なくとも第1志望に不合格していないのなら、とことんその大学にこだわりましょう

志望校を変えたり、第1志望を受験しないということになれば、確実にその大学に合格することはできません。みなさんが日々受験勉強をする理由は何ですか?「第1志望に合格するため」です。もちろんそれ以外にもあるでしょうが、「第1志望合格」はかなり大きなウェイトを占めていますよね。

ということは、何が何でもその大学に受かることを目指し続ける必要があります。妥協は落ちてから。浪人について考えるのも落ちてからです。

判定なんて真面目に捉えたら、可能性のタネさえも失う羽目になります。あくまでデータはデータ。そういう傾向があるだけで、そのデータは自分とは全く異なる受験生が過去にどんな結果を迎えたかにすぎません。

今日諦めたら、「絶対に諦めない」と言った昨日の自分になんていうのでしょう。現状がそこまでよくなくても「東京じゃなくて、東大」と思えたからこそ、僕は合格できたのだろうと思います。

だって合格したいから

今回の日記はどうでしたか?自分から見ても暑苦しいですから、みなさんにとっては結構「熱すぎる男だ」と思われるかもしれませんね笑

自分の考え方を振り返ると、頻繁に「こんなの極端だよな。普通の人ならおかしいと思うはずだ」と思うことがあります。今回書いたものもそうです。大学受験ならまだしも、このまま何に対してもこだわり続けていたら、いつか大きな失敗をしそうだと、自分でも思います。

しかし、それでいいんじゃないでしょうか。少なくとも大学受験を乗り越えるだけなら、そこそこ行きすぎた信念を持つくらい何も問題はないです。

E判定でも「自分はきっとできる」と思ってたくさん勉強しました。なんなら僕は1度東大に落ちましたが、その時なんて「それなら受かるまでやってやる」と思って浪人しました。

理由は簡単。合格したいからです。合格したいから、どうにか受かるような道筋を考えるんです。

ここで、世界中の「変わり者」を代表するスティーブ・ジョブズの言葉を紹介します。

Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice.

 

僕なんかが和訳をするのは気が引けますが、おおよそ「他人の意見という雑音に、自分のうちなる声をかき消させるような真似はするな」という意味です。

僕はこの文章を英語の教科書で見つけました。スタンフォード大学の卒業式で言った言葉のようです。あの有名な言葉、「stay hungry, stay foolish」も同じ文章に出てきましたね。

当然、いつでも人の意見を「雑音」とみなしてしまったら一生嫌われ者ですが、時には自分のやりたいように生きる日々も必要じゃないでしょうか。

大きな目標を達成したいと思ったら、それを達成してもいない人に惑わされることなく、自分が正しいと思う道に進むべきなんじゃないかなと、まだ20歳の僕は思いますね。大げさですが、僕にとって東大に合格することは、(当時の僕にとって)それほど、難しいことに見えました。

負けてはいけません、まだわかりません。自分を信じて、みなさんには頑張ってほしいですね。

僕は個人的にウェブサイト「ぴぺりたぐらむ」を運営しているので、ぜひ一度ご覧になってください!

 




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