【史上初】センター試験”全科目”満点! センター最高得点者インタビュー

2018年、史上初のセンター試験全科目満点=900点満点がでたのをご存知ですか。

一科目の満点でも難しいのに、「全」科目で満点をとる人は一旦どんな勉強をしてきたのでしょうか?

今回は2018年の最高得点者のA君だけでなく、2017年の最高得点者の長岡君も加え、その年の最高得点者同士でセンター試験で高得点をとる極意を教えてもらいました!

目次

センター試験最高得点者座談会:プロフィール

センター試験最高得点者座談会:最高得点者の得点開示表を見てみたい!

さっそくなのですが……得点表を見せていただけますか?

▼Aくんの得点開示表

Aくん

▼長岡くんの得点開示表

長岡くん

ホンモノですね、こんなすごい得点を取る人がいるなんて、都市伝説じゃないんです。

このような記事をかけること、このようなインタビューが実現できること、ライター冥利に尽きます。

さて、私の感動はここまでにし、彼らがどういう試行錯誤を繰り返して勉強してきたのかを掘り下げていきたいと思います。

センター試験最高得点者座談会:「センター試験」だけに集中はしなかった

そもそもなのですが、東大はセンター試験の割合がとても小さいですよね。それなのになぜそこまでの点数を取ろうと思ったのですか?

長岡くん
そうですね。実際、2浪目まではセンター試験はどうでもいいやと思っていました。
ですが3浪目にもなると時間もあったので、自分の中で突き詰められるところは全部突き詰めようと思い直したんです。

また、センター試験が良いとスタートダッシュが切れて、心の余裕もできると思ったので、満点を目標にしていました。

Aくん
僕は、満点を取ろうとは思っていなかったです。結果的に自分の実力以上のものが出てしまってびっくりしました。
長岡くん
満点が目標じゃなかったなんて意外!

センター試験の勉強はいつ頃からどのくらい対策していましたか?

長岡くん
科目によって違います。

実は僕3浪していて、3浪目から社会科目を地理から日本史に変更したんです。そのこともあって、日本史は4月に入る前から取り組み始めました。2ヶ月に1回のセンター試験模試のたびに日本史は全範囲1周するようにしてました。

日本史以外は二次試験にある科目なので、センター試験に特化した勉強はせず、12月に入ってからセンター試験形式の問題演習を始めました。

Aくん
僕も全科目12月から始めました。けれどセンター試験に全振りしたわけではなく、全体の時間配分の3割程度にとどめました。

大体1日3時間くらいセンター試験の勉強に費やしていたかな。内容は過去問演習がほとんどでした。

長岡くん
うん、僕も勉強時間の100%をセンター試験対策に振ったことはなかったな。センター試験ボケといって、センター試験の勉強ばかりしていると二次試験の記述問題の勘が鈍ってしまいますから。

つまり、二次試験の勉強をしていたら、自然とセンター試験が解けるようになったのですか?

長岡くん
そうですね。「大は小を兼ねる」と言いますから。

ただ、センター試験の形式に慣れる必要はあると思います。12月からの約1ヶ月間は過去問演習を通して、点数を最大化できる時間配分・解く順番の研究をしましたね。

Aくん
特に英語や理系科目に関しては、二次試験対策をしていればセンター試験も問題ないと思います。

けど、長岡君の指摘もあるように、国語・地理に関しては形式に慣れるためにも、センター試験に向けた勉強をしましたね。

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センター試験の目標点はいつ頃決めましたか?

長岡くん
具体的な目標点を決めたのは3浪目の時で、900点満点を目標にしていました。
Aくん
僕は特に目標点は決めていなくて、「できるだけ頑張ろう!」とだけ思ってました。
長岡くん
目標設定の仕方が、A君らしいな(笑)
できるだけ頑張った最高の結果が満点なわけだし。
長岡くん
あと、センター試験をないがしろにする人が多いですが、「大は小を兼ねる」と言った通り、東大二次で点が取れるならセンター試験でも高得点が取れるはずです。

僕は成功も失敗も経験しました。そこで、二次試験への橋渡しとして、センター試験レベルの基礎が必要だと気付いたんです。

センター試験最高得点者座談会:最高得点者同士でも全く異なる勉強方法

センター試験の科目選択理由と勉強方法について教えてください。

全科目に共通すること

長岡くん
内容の理解を一番重視してはいましたが、センター試験に関してはスピードと量をこなすことも重視していました。

また多くの人は早く解き終わったら丸つけに走ると思うのですが、僕は「時間が余った時の身の振り方」までが過去問演習だと考え、そこまで込みで練習していました。
そうでないと、もし本番で時間が余っても時間を無駄に使ってしまうと思ったので。

Aくん
長岡君はスピードと見直しを重視していたんだね!

逆に僕は、ケアレスミスをすることを避けたかったので、模試も本番もスピードより正確さを重視して解いていたなあ。


▲それぞれの勉強姿勢を語る2人

《英語と国語》過去問中心が最高の問題集

長岡くん
英語と国語は、過去問を中心に勉強しました。この2科目はセンター試験独特の形式になれるのが重要だと思います。

国語は過去問を解く中で問題作成者のクセを知ることができます。だから僕は模試の過去問は解かず、共通一次時代の1988年から過去問だけを解きまくりました。

Aくん
僕も同じで、英語と国語は過去問演習をしていました。
あ、けど英語の発音・アクセントの問題集はやったかも!
長岡くん
あ! 確かに。僕も発音・アクセントだけは勉強したなあ。
Aくん
問題集は、『UPGRADE』を使っていました。
発音・アクセントだけは問題集を使ってセンター試験前の1ヶ月間で集中的に勉強しました。
長岡くん
発音・アクセントは直前に集中して勉強するよね(笑)

他に、英語はどんな参考書を使っていたの?

Aくん
英語は学校で配られた、『ターゲット1900』や文法書の『UPGRADE』を主に使用していたかな。他にも『速読英単語』や『リンガメタリカ』も使ってましたね。

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《数学》高得点の2人だが、解き方は対照的

長岡くん
数学はとにかくスピードを重視していました。そのためには、計算練習と見直しが大切ですね。問題を見た時に何個も解法がパッと浮かぶと格段に速くなるので。

具体的には、試験時間60分の内30分で解き終えて、残りの時間はもう1回解くくらいの気持ちで見直しをしていました。

Aくん
僕は計算ミスをしないことを一番に考えて解いていました。
試験時間が残り5分くらいで解き終わって、残りの時間はマークミスをしていないかだけを見直していました。

また問題集は、数学は学校で配られた『サクシード』を主に使用し、それ以外に『月間 大学への数学』を高校2年生の4月から毎月やっていました。

《物理・化学》二次試験対策=センター試験対策に

長岡くん
物理・化学は他の科目と同様、センター試験だけのために使用した参考書はないですね。塾でもらった教材や他大学の過去問を中心に勉強していました。

この2科目は二次試験対策をしていたら、自ずとセンター試験が解けるようになっていました。

Aくん
ここも長岡君とは対照的かも? 僕は参考書を使って勉強していたな。
例えば、物理・化学は学校で配られた『セミナー化学』、『セミナー物理』の他に『化学重要問題集』、『物理重要問題集』と『化学標準問題精講』、『物理標準問題精講』を使って勉強してました。

物理・化学も数学と同様に、ゆっくりミスなく解くことを意識して過去問をやってました。

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《日本史・地理》日本史は1年間で、ゼロから95点にあげた

浪人していたとはいえ、長岡君は日本史を1年で完成させたということですよね?

長岡くん
そうですね。普通、理系は社会科目に割ける時間が少ないので、地理選択が多いと思います。実際周りの人も「地理は満点は難しいけど8割は安定して取れる」と言っていたのですが、僕は地理の点数が伸びなくて。
Aくん
科目を変えるのって勇気がいりませんでしたか?
長岡くん
そうだと思いますが、3浪もしてると、他の科目がある程度仕上がっていて、日本史にかける時間はあると考えましたね。

やると決めてからは、まず当時通っていた予備校で90分×40コマの映像授業を1ヶ月弱で1周して日本史の範囲を終わらせました。

浪人して時間があるとしても、1ヶ月で全範囲終わらせるのはすごい! 文系の私が2年かけてやっても長岡さんより点数が低いし(笑)

長岡くん
「暗記科目は知識の漏れがなければ高得点が取れる」というのが僕の持論です。知識の漏れをなくすためにも、僕は理系ですが文系の二次試験対策用の映像授業をとって、問題集も解きました。

また、僕はただ用語を暗記するのが苦手だったので、細かいストーリーとか裏話もセットで覚えました。地理も日本史も勉強した実感としては、地理は満点が難しいですが、日本史は覚えれば取れるという印象です。

まあ、隣に地理満点の人がいるんだけど(笑)

一同:笑

Aくん
僕は、地理はその場で推理して解いていくことが多くて理系科目に似ていると感じて地理を選びました。ん〜、最初から日本史と世界史は選択肢から消えていましたね……。

地理の勉強は学校の授業が中心で、問題集も学校で配られた『ウィニングコンパス 地理の整理と演習』を使っていました。


▲なぜかカメラ目線のAくん

センター試験最高得点者座談会:学校・部活・塾の両立の秘訣に迫る

2人とも塾・学校の両方に通っていたわけですが、実際のところどちらを中心に勉強を進めたのでしょうか?

長岡くん
僕は塾の勉強に沿って対策をしていました。学校の授業は高校2年生までに受験範囲が終わり、高校3年生は演習が中心でした。

けれど僕はより早いスピードで進んでいた塾を中心として、勉強計画を立てていましたね。

Aくん
僕は学校の勉強が中心でした。だから、毎回の定期試験はかなり重視して勉強していました。

高3の模試に学校で習ってない範囲が出た焦りから、塾に通い始めました。

長岡くん
塾に通いだすのは結構遅めだったんだね。

そしたら、学校の勉強で足りない部分はどう補っていたの?

Aくん
市販の問題集を使って自主勉強してたな。
ちなみに、よく使っていたのは『重要問題集』や『標準問題精講』の2つ。
長岡くん
市販の問題集で自主勉強していたんだね。
僕の場合は、塾で与えられる課題を解く中で足りない範囲を補ってたな。

あとさ、A君は学校と塾との両立が難しいって感じたことはあった?

Aくん
ん〜、特になかったかな。

僕はそもそも塾よりも学校を重視していたからかもしれない。実際、学校の方針で受験で使用する科目以外でも全ての科目の勉強していましたが、それが苦ではなかったです。

社会科目を例にとると、高校1年で地理、高校2年で世界史日本史、高校3年で地理と全部勉強していましたし。

長岡くん
え、センター試験に関係ない科目も勉強していたの?! 「使わない科目はやりたくないなあ」とか思わなかった?
Aくん
受験に使う科目を最初から決めているわけではなかったから、大変とは思わなかったな。逆に、全部の科目を勉強できたことで、最終的に自分にあった科目を選択できたかなと思っています。

当時は「とりあえず、定期試験でいい点数を取ろう」と思って勉強していました。

長岡くん
それで入試に間に合うのがすごい! 僕は正直、塾との両立が難しくて、現役の頃は受験に使わない科目は定期試験で手を抜いちゃってたよ。


▲2人の勉強スタイルの違い

センター試験最高得点者座談会:センター試験本番で自己ベストを更新した2人

本番で満点を取るということは、やっぱり模試でも満点を連発していたんですか……?

長岡くん
確かに、英語・数学・物理・化学は練習や模試で何回か出ていました。

ただ、日本史は、模試で2回あっただけかな。国語に関しては試験当日が初めての満点でした。

Aくん
僕も国語の満点は本番だけだった! 地理も満点とったことなかったですし。

満点をとったことのない科目もあったなんて意外! 実際に勉強してみて「この科目は点数が取りやすい」とかありましたか?

長岡くん
日本史が伸びやすかったです。時間をかければかけるほど点数が上がる科目だと感じましたね。それが普通は現役の理系生にとっては苦だと思うし、コスパは悪いと思いますけどね。

その反面、国語は伸びにくかったです。

Aくん
うん、国語は伸びにくい。
僕としては、化学は、二次試験の勉強をしていたらセンター試験の点数も伸びる印象があります。

具体的に満点を取るために見直しなど気をつけたことなどありますか?

長岡くん
センター試験試験で一番難しいのは集中力を保つことだと思います。

僕も実際、本番では集中力が切れてしまって、化学で普通は間違わないような簡単な問題を落としてしまいました。

「満点」のレベルまで行くと、もはや精神力の域に達しそうですね。どうしたら集中力を保てると思いますか?

長岡くん
過去問演習の段階から、余った時間に何をするか決めておくのがいいと思います。
試験時間60分をどう過ごすかのシミュレーションをして、時間をフルで使えるような身のこなし方を身につけておくことが必要ですね。

満点を取るには、テクニックよりも精神面の方が重要だと思います。

Aくん
時間をフルで使うっていうのは同意見。僕の場合は、早く解くのではなく、ゆっくり時間をフルで使って解くことを意識していましたが。

センター試験最高得点者座談会:自己採点の時は手が震えた

センター試験試験の自己採点の瞬間は、どんな気持ちでしたか?

長岡くん
一番自信のない国語から採点したのですが、満点だとわかった時に「え、ほんとかよ」って思いました。採点の時は手が震えました。
Aくん
僕も国語から採点しました。あるあるなのかな?(笑) 嫌なものは先に終わらせたくて。

だから採点では国語の時が一番緊張したし、手も震えました。ただ、満点で逆に不安になりました。

長岡くん
えっなんで!?
Aくん
自己採点した瞬間に「これ、二次試験で失敗するパターンだな」と思って逆にめちゃくちゃ緊張しました。

客観的に見たら、余裕と思うかもしれないですが、精神的にはきつかったんです。

長岡くん
なるほどね。逆に(というかもちろん?)僕は嬉しかったし安心した。

僕は1浪の時にあと5点で落ちてしまったのですが、今回のセンター試験試験の点数が圧縮されても、当時より10点以上点数が高かったので、「これは受かるのではないか?」と思ったんですよね。


▲最高得点者あるある「国語から採点を始める」について当時のことを語る2人

センター試験最高得点者座談会:「最高得点者」だからこその苦悩

センター試験最高得点だとわかったときの、周りの人の反応ってどんな感じでしたか?

長岡くん
やっぱり、予備校も最高得点者が出たことを宣伝したかったようで、予備校内で「アイツが最高得点らしいよ」って噂がすぐに広まりましたね。

最終的には自分の通っていた予備校以外の人にも広まって、びっくりしました。

Aくん
僕はセンター試験の得点を他の人に知られたくなくて。

高校では、自己採点の結果を先生に提出しなければならなかったのでそれはしましたが、友人には基本話しませんでした。けどなぜか高校内で噂が広まってしまって。

ええ、私だったら嬉しくて自分から言いふらしちゃいます。あまり知られたくなかったんですね。
大学でも、そういうことはあるんですか?

Aくん
大学でも自分が900点満点だとわかると、周囲の人の接し方が変わってしまったことがあって少し辛かったです。
センター試験の点数のことは大学の人にも知られたくないので、インタビューの打診も基本全てお断りしていました。

ただ、もうすぐセンター試験も終わりますし、「自分の受験体験が少しでも役に立つなら」と思い、今回は顔出しなしでインタビューを受けました。

長岡くん
あ〜その白ける感じ、わかるかも。

大学内でセンター試験の得点の話になることがあるんですけれど、点数を言うと「ああ、アレ(最高得点)は君だったのか」的な感じになりますね。

センター試験最高得点者座談会:勉強方法は、自分に合ったものを選び取れるかどうかが肝

最後に、受験生の皆さんに一言お願いします。

長岡くん
基礎の積み重ねとメンタルコントロールが一番大切だと思います。

ちょっと背伸びして応用問題ばっかりの問題集を解いたり、精神面を軽視するのは、僕が実際に経験してダメだったことに気付いたので。

Aくん
受験勉強をやっていると「辛いな」とか「大変だな」と思う時があると思います。

けれど、今頑張って勉強したら後々その経験が生きてくるし、一度頑張った経験があると次に頑張らなければならない場面で頑張れる
そしてその頑張った経験が自信にも繋がっていくと思います。

長岡くん
勉強の仕方は本当に人それぞれあると思うので、なんでも鵜呑みにするのではなくて、自分にあった勉強法を探していくことが大切ですね。

センター試験最高得点者と一括りにしても、長岡くんとA君では勉強の仕方が対照的でしたね。
長岡くんの言っていたように、勉強方法は人それぞれです。2人の良い部分を吸収しつつ、自分にぴったりの勉強法を見つけてください!

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