目次
はじめに
医学部はどんなところに魅力があるのでしょうか?
国公立大学の出願先に迷っている方、高知大学の受験を検討している方に向けて、学生の視点からみた高知大学の魅力と、一般、推薦、総合型選抜の試験の概要と対策を説明していきます。
ぜひ志望校選びの参考にしてみてください!
高知大学医学部の魅力
【高知大学医学部の魅力】①集中して医学を学べる環境が整っている
高知大学は朝倉、岡豊、物部の3キャンパスがあり、医学部は一年時の教養科目をのぞいて、岡豊キャンパスで学びます。
岡豊キャンパスには医学部医学科と医学部看護学科、高知大学医学部附属病院と、医学研究施設が設置されています。
岡豊キャンパスの周りは自然豊かで、カラオケやゲームセンターなどの娯楽施設がなく、誘惑に負けることなく集中して勉強できる環境が整っているんです。
また高知大学では一年の前期のうちから病院実習を行うことができるため、教養科目の多い1年生も医学に対するモチベーションを維持できるのも魅力の一つです。
また、6年生には専用の自習室が与えられ、集中して国家試験のための勉強ができますよ。
【高知大学医学部の魅力】②研究を通して先端の医療を学べる
高知大学には臨床医としても研究医としても成長できる環境が整っています。
まず初めに、臨床医と研究医の違いを説明していきます。
臨床医とは、患者と直接接して診察や治療を行う医師のことです。皆さんが一般に思い浮かべる医師とは臨床医のことではないでしょうか。
一方、研究医とは、患者に対して診断、治療を行いながらも、大学や研究機関で医学研究を行う医師のことです。
研究医としての成長をサポートする、高知大学の教育制度を解説します。
高知大学では、2年生から4年生の間、医学研究に重きを置く先端医療学コースと、臨床医学に重きを置く統合医学コースのいずれかを選択し、学習を行います。
先端医療学コースでは2年生から4年生まで、長期にわたる研究が可能です。
学生が希望すれば論文の執筆や学会での発表もできますよ。
先端コースの研究を深化させたり、他に興味があるテーマの研究をしたい方にはリサーチコースがおすすめです。
リサーチコースでは、学部生の内に大学院の授業を先取りでき、大学院終了を1年早くすることで、いち早く一人前の医学研究者になれる制度が整っています。
【高知大学医学部の魅力】③充実した臨床教育を通して医療人として成長できる
高知大学には臨床医としても成長できる環境も整っています。
1年生の前期のうちから開講されるされるEME実習では、他大学より早く臨床の現場にでて、医師としてのあるべき姿を学べます。
開業医の先生のもとで学ぶ機会もあるので、大学病院での実習とは異なる学びができるでしょう。
また、家庭医道場や、土佐町ご長寿検診などの課外活動を通して、地域医療を学ぶことができます。
家庭医道場は地域医療の現場に赴き、家庭医療を実践している医療従事者らと交流することで、家庭医療の重要性を理解するとともに、基本的な診療技能、コミュニケーション能力の向上を目指す取り組みです。
土佐町ご長寿検診は高齢化が進む土佐町に赴いて、他大学の教員、学生とともに高齢者の健康診断を行う取り組みです。
この検診を通して、学生は予防医学の重要性を理解することができます。
また、2年から4年生の間に開講される統合医学コースでは、チーム基盤型学習を通して、臨床医として欠かすことのできない、チームで協働して課題を解決する力を身につけることもできますよ。
高知大学医学部の入試対策
【高知大学医学部の入試対策】①入試形式の特徴
高知大学は一般、総合型選抜、学校推薦の3種類の入試形式があります。
一般入試は、共通テスト900点、2次試験1000点(数学300点、英語300点、理科300点、面接100点)で構成されています。
総合型選抜は1次試験と2次試験の2つの試験があります。
1次試験は小論文、英語、数学(数学3は出ない)、理科(物理化学生物から2科目選択)が科されます。小論文の試験時間は150分で、英語数学と理科は総合問題の形式をとっており、試験時間はどちらも120分です。
2024年度より英語の外部試験に応じて1次試験の点数が加点されます。1次試験合格者には、2次試験として面接を2日間に分けて行います。
学校推薦型入試は共通テストと面接があります。
ただし、学校推薦型入試および一般入試の地域枠で合格すると、卒業後9年間は必ず高知県の指定された医療機関で勤務しなければならないので注意してください。
【高知大学医学部の入試対策】②筆記試験対策
主に一般入試の筆記試験の対策について述べていきます。
一般入試は共通テストの割合が5割近くを占めます。
2次試験の内容も比較的簡単なので、共通テストでしっかりと得点できるような対策をすることが求められます。
数学は大問4題で構成されており、近年は基本的な問題の出題が目立つので、チャート式レベルの問題を確実に解けるようにしておくと良いでしょう。
理科はどの科目も基礎的な内容が多いので、教科書の内容を確実に抑え、傍用問題集を難なく解けるようにしておきましょう。
英語は文法問題や文の並び替え問題、長文問題で構成されています。
国公立大学としては珍しく、文法や並び替え問題が大問として出題されるので、対策をしておくと良いでしょう。
総合型選抜を受験する方は、大学に問い合わせると直近の過去問を郵送してもらえるので活用してみてください。
【高知大学医学部の入試対策】③面接対策
一般入試の面接は基本的に集団面接です。
おおよそ5人グループで1人あたり8分程度で自己紹介をします。自己紹介に、高知大学、および医師志望理由を述べてはいけない決まりがあるので注意してください。
自己紹介の時間が終了した後は、面接官から同じグループの中の1人を2分程度で他己紹介するように指示されます。
面接官が必要と判断した場合は、集団面接の後に個人面接が課されることもあります。
私は、一般面接の対策として、他人がまとめ易いような自己紹介を作るために、自分の自己紹介文を3分でまとめ直す練習や、実際に学校や塾の職員、友達などとグループを作って模擬面接をする練習を行なっていました。
学校推薦入試の面接は、1日目は図書館でグループワークを行い、集団で課題を解決する力が問われます。
人によっては2日目は個人面接を行うことがあります。
総合型選抜は個人面接の形式をとっています。
面接では、学校生活についてよく質問されるので、自己推薦書に書いてある内容を十分に説明できるようにしておきましょう。
また、一般入試とは異なり、必ず、高知大学の志望理由を問われるので、3分で志望理由の説明をしっかりと言えるようにしておきましょう。
おわりに
高知大学の魅力、入試対策方法を理解していただけましたか?
この記事を、自身の志望校を決める際に役立ててもらえると幸いです。