学費負担ゼロ！無料で通える医学部まとめ【完全版】

はじめに

私立に入れば、3,000万円以上の学費がかかる医学部。

どうしても学費が高いというイメージが先行している医学部ですが、実は学費負担ゼロ、つまり無料で通える医学部があることをご存じでしたか？

今回は家計にも優しい！無料で通える医学部を紹介します。

医学部の学費について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【私立医学部の学費】医学部は卒業するまでに結局いくらかかるのか

2020.12.09

卒業後の条件付きで学費の返済が全額免除になる医学部：自治医科大学（自治医大）

自治医科大学は、僻地治療や地域治療の充実を目的に全国の都道府県が共同で作った大学です。

自治医科大学の学費の支払方法は特殊で、まず入学と同時に、大学との貸与契約を結び、入学金や学費をすべて大学から借ります。そして卒業後に医師になってから返済していきます。

つまり、入学金や授業料を含め一切の支払いがありません。

（むしろ、入学と同時に入学時学業準備金として大学から40万円もらえます。当然これも大学からの借金です。）

また返済といっても、卒業後9年間、指定された病院（医師が不足している全国の山間離島など）で勤務すれば、学費の返済も全額免除になります。

学費自体は、6年間で2,260万円と高額ですが、

• 入学と同時に大学から借りるので支払は一切なし
• 借りた学費も卒業後指定された病院で9年間勤務すれば返さなくて良い

ということになります。

授業料免除かつ給料をもらいながら学べる医学部：防衛医科大学校（防衛医大）

防衛医科大学校は、防衛省が設立した大学です。

自衛隊の医師の養成と訓練を目的に作られた大学のため、入学金や学費は一切かかりません。

入学すると、自動的に防衛省職員・自衛隊員（国家公務員）となり、毎月の学生手当として給料約11万円と毎年2回の賞与（ボーナス）がもらえます。

つまり学費もかからず、給料をもらいながら医師になれるということです。

しかし自衛隊員（公務員）扱いになるわけですから、一般の大学生のような生活を送ることはできません。

6年間は寮生活を余儀なくされ、またアルバイトも禁止です。

また、卒業後9年間は自衛隊員として、自衛隊病院や各部隊で勤務が義務付けられています

9年以内に自衛隊を退官する場合は、大学卒業までの経費として最大5000万円近いお金を国に返還する必要があります。

「地域枠入試」による奨学金がある医学部を狙う

医学部には独自の入試制度として「地域枠入試」というものがあります。

地域枠入試は、その地域で働く医師を養成し、地域医療に貢献するために医師不足な深刻な地域にある医学部で行われている入試制度です。

地域枠入試で入学すると、入学金だけでなく毎年の授業料や生活費も支給される奨学金を受給できることがあります。

その地域に務める医者を増やすことが目的ですから、当然奨学金の受給条件には、その地域の指定病院にて一定期間（多くの場合は9年間）勤務することが義務付けられており、その条件を満たせば奨学金の返還が不要になります。

地域推薦枠について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

医学部独自の入試制度、地域枠推薦とは

2020.02.19

おわりに

私立医学部にも学費免除となる奨学金制度や特待生制度を設けている学校がいくつかあります。

しかし、募集人数は極めて少なく、相当な高成績と人格が求められるため、狙って採用されるようなものではありません。

私大医学部の奨学金に過度な期待は禁物です。採用されたらラッキー！と思うぐらいが良いでしょう。

奨学金について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

私大医学部なのに学費負担400万円！？東北医科薬科大学の奨学金制度がすごい

2020.12.11

※金額は6年間総額で、返還免除の条件があります。
※詳細は各大学のホームページから確認してください。