はじめに
こんにちは。みなさんが日々受験勉強を頑張っているのは、その先の大学生活のためですよね。「大学に入った後は勉強もサークルもアルバイトも全部こなしてやる!」と考えている人も多いはず。果たしてそれは本当に可能なのでしょうか。
大学4年にもなると「きついバイトばかりしていたら勉強をすることなく4年間終わっていた……。」とか「部活に全てを捧げ、友達と全然遊べなかった……。」「長期旅行をしていたら、就活のタイミングを逃していた……。」など、同期や後輩の後悔を山ほど聞きます。
これは大学4年間を計画的に見据え、行動できていないからです。
こうした後悔を最小限に抑える大学生活を送るため、「リアルな大学生活」を高校生のうちに知っておきましょう。
目次
ひたすらフレッシュ!リアル大学1年生
受験勉強や校則から解放され、周りのもの全てがキラキラと輝いて見える時期。
色々なことに首を突っ込んで高校時代には出来なかった経験をすることができるが、時には怖い思いもする。
学業
入学
とにかく全てにカルチャーショックを受け続ける。授業は大人数での授業(マスプロ形式)が主で、休むときも学校に連絡する必要はない。
初試験
問題文2行、解答用紙はB4の白紙1枚。こんな形式の試験にカルチャーショックを受けるかも?でももっとショックを受けるのは成績発表時。
一般教養地獄
学部の専門科目とは直接関係の無い語学などの必修を勉強する。
やりたいことをやるためにはやりたくないこともしないといけない、と実感する。
サークル
サークル選択
サークル(部活)は大学生活の方向決め
大学には高校のように常に一緒に行動するクラスはありません。
その代わりゼミやサークル(部活)などのコミュニティが主な活動基盤となります。
また、最初に触れる大学生が「サークルの先輩」であるため、その後の大学生活の方向性は、サークル(部活)に大きく影響されます。
大学生活は所属サークル(部活)で8割方決まってしまうと言ってもいいでしょう。
部活への加入はよく考えよう
「部活」と「サークル」は大きく異なります。
特に運動系の部活は「体育会系」と呼ばれ、一般的に練習や拘束時間がきついことで知られています。
しかしその分そこで出会う人とは長い時間を共に過ごし苦楽を共にするため、かけがえの無い仲間となるでしょう。
また、よく就活に有利と言われますが、それだけを理由に部活を選ぶ人は途中で耐えられず退部するケースが多いので、入部の際はよく考えましょう。
合宿
GWや夏休みに行われる。
練習も充実するが、夜のコンパも楽しい。ここでサークルの雰囲気をつかみ、同期や先輩達と仲良くなる。
成熟期
実際に入ってみてからそのサークルの雰囲気や自分との相性を考える人が殆ど。
そのため夏休みが終わると同期の数は5~8割ほどに減っている。
その他
バイト開始
大学での勉強や一人暮らしなどの新しい環境に慣れ始めるGW明けや夏休み明けにアルバイトを始める人が多い。
友達
友達の数は爆発的に増加!
実は、高校までと一番変わったと感じる人が多いのが交友関係です。
高校までであれば、クラスの友人、部活の友人、中学の友達などが主な交友関係だと思いますが、大学ではそれに加えてサークル、バイト、ゼミ、個々の授業、就活、コンパなど様々な友人と出会うチャンスがあります。
高校生の皆さんにもお馴染みのFacebookでは、大学4年生でほとんどの人に500~1500人の「友達」がいます。
大学入学時だと多い人でも200人くらいからのスタートですから、数百人の友達が大学でできることになります。
関係は薄くなりがち
しかし、その分1人1人と過ごす時間、関係性は薄くなりがちです。
とても気の合う友人に出会えるチャンスは多いのですが、1回授業が一緒になっても、その後また食事をしたり遊んだりすることは稀です。
その代わり、本当に心を割って話せる友人は数人いれば十分であること、高校のときの友人の方が自分を良く分かってくれることに気づきます。
高校生の皆さんは、今いる友達を大切にしてください。
中だるみの権化 リアル大学2年生
大学に慣れ、時間もあり、最もやりたいことができる時期。勉強やサークルやバイトに熱中する人もいれば、自由さに甘えて1日家でネットをしたり、ゴロゴロしたりする人もいる。
学業
「大学に行く意味」を考える
この頃効率のよい単位の取り方をマスターし、人によっては大学に行く頻度が少なくなる。「単位を取るためだけに大学来たんだっけ?」と思ってしまう。
4年次あたりでこの頃の生活を後悔する。
文理が違う生物に
大学や学部によって様々だが、一般にこの時期に文系は必修も減り、授業のコマ数が減っていく。
その一方理系は専門科目が高度化し、どんどん忙しくなる。
サークル
リスタート
時間に余裕ができることから、2年次から新しいサークルに入る人も多数。
中には自分でサークルを作ってしまう人もいる。
執行学年
大学では2年生か3年生がほとんどのサークルの中心になる。
日々の活動の運営だけでなく、OBとのやりとりや外部との連絡など、良い社会経験を積める。
その他
バイト充実期
バイトとは?
バイト(アルバイト)は、大学生のおよそ7割がやっており、大学生には、塾講師、家庭教師、飲食店のバイトが特に人気です。
2~3個のバイトを掛け持ちする人も珍しくありません。
お金と経験の一挙両得!
バイトのメリットは、まずなんと言ってもお金。
普段の学費・生活費・交際費の足しになるだけでなく、自分で稼いで貯めたお金で海外旅行に行ったり買い物したりして得る満足感も、大きなやりがいになります。
また、大学に通っているだけでは見えない、社会の仕組みや人々の行動を知る貴重な経験となるというのも、バイトの大きなメリットです。
お金と時間、どっちが大事?
しかし、バイトのやり過ぎで後悔している大学生が多いことに注意が必要です。
「バイト先でバイト後は夜通し飲み会をしたところ、そこでその日稼いだバイト代を使い切ってしまうことが頻繁にあり、お金が全く貯まらなかった」
「バイトに熱中し週6でシフトに入れたところ、人手不足だからと上司に懇願され、テスト前にもシフトを減らせなかった。結果、勉強時間が足りず留年してしまった。」などという声も多く聞かれます。
こういった後悔をしないためにも、バイトのやり過ぎには要注意です。
大学生とお酒
20歳になるとお酒が飲めるようになるため、コンパや懇親会の回数が増える。
飲み過ぎ、イッキ飲み、未成年飲酒は絶対にダメ。
疑問を感じる リアル大学3年生
バイト漬け、勉強漬け、飲み会漬け。こんな生活でいいんだっけ?自分の大学生活に疑問を持ち始めるのが3年生。
気づけば迫る就活の足音に焦りながら、就職に有利になりそうな資格の取得やボランティア活動に取り組み始める。
学業
ゼミ配属
ゼミは第2のサークルのようなもの。
地方に研修に行ったり合宿や懇親会があったりと、楽しい上に、学校のお金が出るので安い。
留学
短期(数週間)のもの、長期(まる1年以上)のもの、大学のプログラムで行くもの、私費で行くもの、語学の修得に行くものと色々な種類がある。
各種実習など
教職などの資格を取る場合の実習。
3年次か4年次に行われるものが多い。
大変ではあるが、学校では学べない多くのものを学べる、やりがいのあるイベント。
サークル
副代表の増殖
就活で有利になるエピソードにと、「サークルの副代表だった」と名乗る人間が増える。
しかし、学生が思っているほど有利になることはない。
友人との旅行
時間に加え、バイトでお金にも余裕が出てくると、国内・海外への旅行ができるようになる。
海外ではトラブルも多いが、それもよい思い出。
その他
暇
何もしてないととても暇な時期。
新しい趣味を始めたり、バイトで貯めたお金で旅行に行ったりする人も多数。
インターン
就活を見据えた就業体験。
実際に社員さんとふれあって、その業界や会社のことを知る。
その選考は就活本番の練習になる。
悟るしかない リアル大学4年生
前半は怒涛の就活生活で社会の厳しさを知る。
後半は自由な学生生活が残り半年しかないことに絶望し、働きたくない、今のうちに遊ぼうという発想に至る。
何気なく過ごした4年間を後悔し、下級生に対し説教臭くなる。
学業
大学院入学試験(院試)
大学院に進学を考えている人は、就活組が遊んでいる中、勉強をがんばらなくてはならない。
うまくいけば楽しい学生生活をもう2年分ゲット。
卒論地獄
就活も終わって遊びたい盛りだが、これが終わらないと卒業できない。
完成したときの達成感は相当高い。
サークル
引退?
きちんと「引退」という制度を設けているサークルはあまりない。気づけば活動に来なくなってきた、部費を払わない、そういった「何となく」な感じで辞めていく人が多い。
軽い気持ちで辞めてOK。迷惑かけない程度でね。
卒業旅行
4年後期まで大量の単位が残っていると、この時期に遊べないので注意。
その他
就活(説明会開始→選考開始)
就活とは?
就活とは就職活動の略です。4年生になる頃に説明会などが始まり、夏から選考がスタートします(2015年からこのスケジュール。皆さんの頃にはまた変わっているかも?)。
早い人は3年の夏から準備を始めます。
予想以上に厳しい現実
就活は端的に言って闇です。
早い人は1ヶ月で終わる一方、何十社も受けたのに、最後まで内定が出ず留年してしまう人も。
有名大学なら大丈夫、と思う人もいるかもしれませんが、それは東大早慶といった大学出身者にとっても他人事ではありません。
大学生活を楽しんだ人こそが、強い
「就活には資格が必要」「学生時代にリーダーを務めた方がよい」など「こうすれば就活に有利」という噂やエピソードを良く聞きます。
しかし、就活はその人の潜在能力を見られるものです。
つまり、付け焼き刃で漢検を取ったり、無理矢理サークルを立ち上げて代表になったりしても、選考に有利になることはほとんどないでしょう。
筆者の感覚では「就活のために~をした」という人で就活がうまくいっているケースは少ないです。
それよりは、やりたいことに一生懸命打ち込んだ人、周りを冷静に見られるバランス感覚を持った人、とにかく自分に自信を持っている人が就活に強いです。
噂に惑わされずに、めいっぱい大学生活を楽しんだ人が就活にも強いということです。
内定者
就活が終わると企業ごとの「内定者」という身分に。
新しいサークルのようなもので、学生ごとに一緒にコンパや研修を行う。
研修はお金が出ないのが辛いが、社会人になる準備である。
おわりに
少しでも大学生活をイメージしていただけましたか?
大学生活は「人生の夏休み」と言われるように、やりたいことをなんでもやれる時期です。もちろんみなさんの夏休み同様、勉強はしっかりしなくてはいけませんし、計画を立てることが重要です。
そうすれば、とても楽しく充実した4年間が送れます。大学に入学したら、ぜひこの記事を読み直して、4年間の計画を立ててくださいね
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