受験生必読 オープンキャンパス完全攻略マニュアル

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はじめに

受験は、恋です。受験生は志望校に長い時間をかけてアプローチします。憧れの志望校に近づくために自分の弱点を懸命に克服し、受験当日は緊張感の中で解答用紙というラブレターを書いて提出するのです。合格というOKサインをもらった時の感動はひとしおでしょう。

しかし、恋に欠かせないこと、それは「相手をよく知ること」です。受験も同じで「志望校をよく知ること」がなければその後の対策がうまく立てられません。自分の志望校がどの大学で、どのような部分志望動機につながっていて、どんな風に自分に合っているのか。あなたはそれらを自分で知ることができているでしょうか。

実はまだよく知らないという人、そして、学力ではだいたいこの辺だとは思うが本命が決められないという人も、大丈夫です。ちょうどもうすぐ「オープンキャンパス」というイベントが各大学で行われます。これはいわば大学が自己PRをしてくれるイベント。行くしかありませんね。

ただし、受身の姿勢で見たり聞いたりしているだけでは、相手を知ることなんて出来ません。例えば大学側は「良い面」しかアピールしてくれないかもしれません。このことも相手が人間の場合と同じだと考えれば当然のことですね。そうは言っても、どうやって積極的になればいいのかまではなかなか分からないものです。

そこで今回は、どこを見たり聞いたりすれば上手く志望校のことを知ることが出来るのか、その意外なポイントを幾つかご紹介します。

街の雰囲気を堪能する

まず感じて知っておきたいのが「雰囲気」です。当然のことながらキャンパス内の雰囲気は大切。しかし、そこは受験生皆が押さえるポイントです。周りに差が付けられるのは、キャンパス内にとどまらず、大学周辺、つまり街の雰囲気を感じ取った人です。何故でしょうか。

それは、勉強とは別の視点からの願望が芽生えるからです。「ここを通学したら景色が綺麗だな」「このカフェの常連になりたいな」「こんなに楽しそうなお店があるな」など、いろいろな視点から街を探検してみてください。

この時に重要なのは、「合格した気持ちになって」街を捉えることです。キャンパス内では起こらない、勉強とは別種のわくわくこそ、あなたを勉強へと駆り立てるのです。あなたも大学生になりきって街を探索してみましょう。

教室で授業を妄想する

オープンキャンパスでは、教室を見せてもらえることが多くあります。あなたの志望校が模擬授業を行ってくれるのならそれは幸運です。必ず参加しましょう。大学の授業は高校までとは全く違うレベルで知識を使うのだということが身を持って実感できるまたとない機会です。今までよりさらに直接的な形での勉強意欲が湧き上がるに違いありません。

もし模擬授業が行われなかったとしても、大学の勉強を実感するヒントは教室のそこかしこにあります。教室が見学できたら、それは見学するしかありません。

高校では考えられないほどの人数が収容できる大きな教室かもしれませんし、こんなに少人数ならさぞ濃い授業なのだろうと思わせる小さな教室かもしれません。どんな教室であっても、「これが大学なのか」「ここで行われる授業はさぞ高校とは違うのだろう」という気持ちを抱けるような観察をしてみましょう。そしてその気持ちを、「ここで受ける授業には今の勉強がつながるのだ」という当たり前なのに忘れがちなことをもう一度確認しましょう。

授業を妄想して、そこにつながっているという意識で目前の勉強に対するモチベーションをあげられる。これはライバルを引き離す大チャンスですね。

図書館の概念を変える

大学のキャンパスには大きな建物がたくさんありすぎて、どこを見学すればよいのか迷ってしまうかもしれません。また、先程述べた教室を見て満足してしまうかもしれません。でも、キャンパス内での見所は決して教室だけではありません。教室を十分満喫したら、次は是非「大学の図書館」に入ってみましょう。

少し入ってみるだけであなたの中にある図書館というものの概念が変わるはずです。まずその広さに驚愕したら、次は実際に本棚のあるほうへ進んでください。学生専用のつくりになっていると思いますが、ここは勇気を出して、図書館職員の方に入館許可をもらうなどして入りましょう。

おすすめなのは、自分の進みたい分野の本棚はもちろんですが、それと全く違う分野の本棚も同じように見てみることです。そうすれば「世の中にはこんなにも知らないことがあるのか」と今までにない感情が得られるに違いありません。ざっと背表紙を眺めるだけで、どんな大型書店にもない本が並んでいるということが分かります。少しでも興味を惹かれる背表紙があれば、是非手にとってみましょう。本の中身にはもっと大きな感激が隠れています。

帰り際には開館時間もチェックして、合格後の自分を思い浮かべてください。さっき手にとった本にある真の価値が分かるのは、見事合格して大学で勉強を始めたあなたなのですから。

食堂で大学を味わう

オープンキャンパスに行くとあなたの身に必ずふりかかるもの。それは「空腹」です。いつもならただの空腹ですが、オープンキャンパスの時は別です。なぜならそれは、大学にある食堂でごはんを食べる機会だからです。

大学にある食堂ですが、大学生ではなくてもそこで食べることができます。これは必ず食すべし、としか言いようがありません。食事を味わうことで大学全体を味わうことが出来るのです。

食堂のメニュー、自分の好きなものを選ぶもよし、周りの大学生がよく食べているものを試してみてもよし。どの食堂独特の注文の仕方にも、大学というものの実感が湧くことでしょう。食堂に入る大学生の人間観察をしてみるのも面白いかもしれませんね。

生きる欲求と結びつけて大学を知るなんて、こんなおいしいことは他にありません。ぜひ食堂へ足を踏み入れましょう。

ライバルをもっと知る

さて、大学やその周辺の様子を知ることができたらそれでオープンキャンパスはおしまいかと思うかもしれませんが、それではもったいない、というのがこの五つめの項目です。忘れてはいけないのが「ライバルを知る」ことです。

最初に述べたように、受験は憧れの志望校に振り向いてもらうことを大きな目的とします。しかし当然の事ながら、解答用紙を提出するのはあなただけではありません。そこには同じように努力を重ねるライバルの存在があるのです。

ライバルという存在のことは、めったなことでは具体的に知ることができません。全国各地に散らばってしまっているからです。ただし、このオープンキャンパス期間だけは、全国のライバルが自分たちの目指す大学に集まるのです。もう一度集結の時はやってきますが、もちろん次は受験当日です。

そこで、「この人達全員が受験生なのか、ライバルなのか」という競争心に火をつけるためにも、そして情報を得るためにも、受験生向けに開催される催しにはできるだけ参加するようにしましょう。そのような催しでは教授や大学生と話せるチャンスがあることも多いので、参加すると一石二鳥です。

周りを見渡せばそこにいるたくさんの人は、皆あなたの良きライバルです。皆が賢そうに見えたり、今まで出会ったことのないようなすごい人がいたりするでしょう。その感覚は学校にいては決して得られなかったものです。ぜひ大切にして、日々の努力に還元してください。

おわりに

今回は、志望校を知る五つのポイントをご紹介しました。これ以外にもあなただけが発見できる大学の良さがまだまだあるはずです。アンテナを張り巡らせて想像力を最大限に発揮し、志望校を攻略するための手がかりをたくさん見つけてくださいね。志望校への恋を応援しています。