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直前30日で9割とれる 鈴木達人のセンター地理Bの特長
【鈴木達人のセンター地理B】①覚えることが最小限
理系の人はセンター試験にかけられる時間が限られており、国公立志望にとって社会選択は大きな問題です。
実際に直前30日でセンター9割を取ることは難しいですが、やり方を間違えなければ十分得点アップが目指せます。
そこで今回ご紹介する『鈴木達人のセンター地理B』は最小限のことを覚えて、考えて解くことができる、そんな参考書です。
センター試験をザッと見ればすぐにわかりますが、ケッペンの気候区分をはじめとした暗記事項はほとんど出題されていないのです!つまりセンター試験で得点するのに大切なのは、片っ端に暗記事項を覚えていくのではありません。
センター試験攻略に大切なのは正しく考えること!ほとんどが最低限の知識を使って考える問題です。
事象に例外があるなら、どうして例外なのかを考えていく。
例えば、上昇気流が起きて雨が降るはずの暖かい地域でどうして雨の降らない砂漠が形成されるのか。
そのような非常に論理的で理科的な思考をしていきます。
このように、暗記ではなく思考が中心で暗記が少ないからこそ、この参考書であれば地理を効率的に学習できます。特に思考が好きな理系の人は楽しく学習できますよ!
また、各セクションの冒頭にある「今回のテーマ」の部分では身近な話題からセクションの内容にコネクトしており、地理が苦手という人もセクションの内容に入りやすくなっています。
【鈴木達人のセンター地理B】②簡単な図による説明でイメージしやすい
地理の参考書とというと、綺麗な地図があって、都市名や川や山の名前が書いてあって、横に説明が永遠と書いてある……。
そんな参考書が多いですが、この参考書の地図は手書き!大体のイメージが掴めるレベルでしか描かれていません。
地図だけではなく、グラフや統計情報なども大雑把に描いてあります。
簡単に描いてあるからこそ、覚えるべき名前と位置を最小限の努力で確実に覚えることができます。
センター試験の本番で、問題用紙に自分で簡単な白地図を描いて、書き込んで考えることができるのは大きな武器になりますよ。
正確な地図や統計情報も大切ではありますが、少なくともセンター試験を「解く」という点からすると不必要です。
よくある詳しい統計データ本などは併用せず、最低限のことを覚えていきましょう。
【鈴木達人のセンター地理B】③練習問題で考え方をチェックできる
『鈴木達人のセンター地理B』では、セクション末の練習問題でセクションで学習したことの理解度チェックができます。
練習問題はセンター試験の過去問で構成されており、セクションで学習した知識を用いてじっくり考えることにより、実践力も身に付きます。
練習問題の解説は一般的な参考書とは異なり、答えに辿り着く考え方を重要視しています。
特に、考え方を説明する「達人の視点」という部分があり、センター地理のプロである著者の考え方がわかるので、その考え方を身に付けることでセンター試験を解く際の実践にも役立ちます。
練習問題を全力で取り組むことで暗記ではなく思考を中心にしたセンター試験の解き方を効率的に身に付けることができます。
直前30日で9割とれる 鈴木達人のセンター地理Bのおすすめの勉強法・使い方
【鈴木達人のセンター地理B】①高3の7月には使い始める
本のタイトルに直前30日で9割とれると書いてありますが、本当に30日でセンター9割を取ることは難しいです。
後述していますが、きちんと過去問と併用して学習していく必要があります。
どのようなペースで進めていけば良いかというと、練習問題を含めて7月中には一通り読み終わることを目標にしましょう!理由は時間的に余裕のある8月にセンター試験の過去問に取り組んでほしいからです。
机に座って紙とペンを用意するのではなく、通学中の電車の中や寝る前の15分など隙間時間を活用して読み進めていく方法で大丈夫。ただし、この参考書を進めていく際には、練習問題もしっかりと考え、「どうしてその答えにしたのか」を明確にして答え合わせと解説を読みましょう。
【鈴木達人のセンター地理B】②全内容が解説できるようにする
『鈴木達人のセンター地理B』を取り組むにあたっての最終的な目標は全内容が解説できるようにすることです。
この本には最低限の知識と考え方しか書いてありません。
言ってしまえば、書いてあることさえ覚えればセンター9割レベルの知識を身に付けることができます。
各分野で必要最低限な知識や統計は完璧に覚えて、練習問題は「なぜその答えに辿り着くかの考え方」を含めて解説できるように!
何周やれば良いかは人次第ですが、3周を1つの目安に取り組んでいきましょう。
【鈴木達人のセンター地理B】③問題集はセンター試験の過去問だけ
この参考書を完璧にするのであれば、あとやるべき問題はセンター試験過去問(本試験)10年分だけ!
これだけだと少ないイメージがありますが、センター試験までに最低でも本試験10年分を3周して下さい。
過去問に取り組む理由は「考え方を身に付ける」ため。
過去に出てきた地名や統計を覚えるのは最低条件ですが、センター試験の過去問を解くにあたって使用した「考え方」も覚えていきましょう。
センター試験は「同じ考え方」を使う問題は毎年繰り返し出題されるので、過去問を徹底的に解き潰して「考え方」の研究をしていきましょう!
他の参考書や、予備校のセンター模試はセンター試験と大幅に異なっているので取り組む必要はありません。
演習量が足りないと感じたらセンター試験の追試験を解くようにしましょう。
目安はセンター試験過去問は8月中に1周目を、12月までに3周目までを終わらせる。
1周目は時間無制限で考え抜いてOK。
最初は伸び悩むかも知れませんが、過去問を徹底研究することでセンター試験の点数はグッと上がります。
繰り返し取り組んで頑張りましょう!!
参考
『直前30日で9割とれる 鈴木達人のセンター地理B(KADOKAWA出版)』の著者である『鈴木達人』先生が個人的にセンター試験解説サイト『センター試験徹底攻略!たつじん地理(http://ts9ts9ts.cloud-line.com/)』を運営されています。
「答えに辿り着く考え方」を重視して解説が書いてあるので非常に参考になります。
是非この解説を見てセンター試験過去問に取り組んでくださいね。