東大模試で数学0点→半年後の入試本番に54点を取り東大に合格した数学の勉強法
ではここから、数学嫌いだった私がどのようにして数学の勉強目標を決め、勉強を進めていったのかについてご紹介していきます。
1.現状把握を徹底的に行う
まず現状把握を徹底的に行いました。
皆さんもまずは自分の点数を把握しましょう。
ちなみに私の夏の東大模試の結果は以下の通りです。
夏の東大模試の結果
科目 | 点数 | 満点 | 得点率 |
---|---|---|---|
英語 | 53点 | 120点 | 44.1% |
数学 | 0点 | 80点 | 0% |
国語 | 57点 | 120点 | 47.5% |
日本史 | 20点 | 60点 | 33.3% |
世界史 | 13点 | 60点 | 21.6% |
合計 | 143点 | 440点 | 32.5% |
英語と国語は、そこそこ良い点数です。この2科目はこのまま頑張れば得点源にできそう。
得意と豪語していた世界史は13点。。。日本史は20点。。。
そして、数学は0点ですね。
合計点は440点のうち143点。
100点満点だとすると30点しかとれていないことになります。
このようにまず自分の現状を冷静に分析することが大切です。
2.目標設定をする
次に目標の点数を科目別に設定しましょう。
後から変更はいくらでもきくので肩の力を抜いて目標を決めましょう。
私の場合は、
英語…+19点
数学…頑張って30点とれたらかなり楽になるので+30点
国語…あんまり伸びる気がしなかったので、+12点
日本史、世界史…世界史と日本史は、夏の段階ではまだ語句もあまり覚えていないので、あと半年きっちり覚えたら点数が取れると思い少し強気にそれぞれ+25点、合計+50点
としました。
東大は240点くらいあれば通るので、目標合計点も252点と少し余裕を持って設定しました。
目標点数は死守する!
そして目標点数を決めたら、後は死守することを絶対とします。
ここが達成できなかったら受験も負ける、その死守ラインです。
例えば数学で20点しかとれなかったとします。
目標点数まで10点足りません。その10点は、他の科目でカバーしなければいけません。
しかし、勉強したら分かるのですが、この10点がかなり厳しいんです。
すでに無理して点数設定をしているので、これに10点上乗せとなるとかなり厳しい戦いが待っています。
ですから、各科目での目標点数は死守する、という心つもりで勉強する必要があるのです。
数学で+30点を取る戦略を決める
数学は80点満点で、大問は4つ、各問20点の配点です。
私は、1問は完解して20点をゲット。
そして残りの3問で部分点をちょこちょこ取って10点を稼ぎ、合計30点をもぎとる作戦を立てました。
では、その完解の1問をどの問題で取るか。
ズバリ、微分積分の問題で取ることにしました。
なぜなら過去25年分を分析した結果、微分積分の問題が出る確率が圧倒的に高いことが分かったからです。
微分積分は絶対に取る!ということで、夏休みは微分積分の問題に捧げることになりました。
ベクトル、三角関数といった他の分野の問題はほとんど手をつけず、微分積分の問題をひたすら解き続けたのです。
実際、夏休みが終わったあと、ベクトルや三角関数を解くレベルは全く上がっていませんでした。
夏休み前と同じレベルです。
基本的な公式すら忘れてしまったので、むしろ下がってしまったかもしれません。
しかし、微分積分の問題はほとんどの問題を解けるようになっていました。
それが東大レベルの問題でも解けるようになっていました。
「クールな解き方でなくとも、ゴリ押しすれば解ける」と言い切れるようになりました。
夏休みが終わるころには、確実に成長を実感していました。
「と、解ける・・・!」
夏休みにやることを極限まで絞ったことで、30点の目標のうち、20点は取れるようになったのです。
さて、どの参考書をどのように使って微分積分の分野をマスターしたのかは、次のページでご説明します!