みなさんこんにちは!僕は沖縄出身東大生のぴぺりたと言います。
このコラムでは、センター英語で250点満点を獲得したぴぺりたが、洋楽で使われた歌詞を題材にしてみなさんの英語の学習をより楽しくすることを目的としています!
語学は使うほど上達する
このコラムを読んでくれている皆さんは、英語が得意ですか?中には「満点以外ありえない!」という方も、「好きだけどなかなか成績には現れない」という方も、「そもそもあまり好きじゃない」という方もいるかと思います。
しかし、大学受験では得意不得意に関係なく英語の試験が課されますね。そこで、少しだけ語学を学ぶコツをお教えします!
実は、僕は英語以外に韓国語と中国語を少しだけコミュニケーションの道具として使うことができます。別にこれは僕が東大生だから、というわけではなく、短時間でも外国語はすぐに上達できる方法があるからなんです。それはまさに、積極的にその言語を使うことです!
最近ではネットを通じてたくさんの言語に触れることができます。例えばYouTubeをひらけば英語のプレゼンやちょっとした会話を聞くこともできますね。また、SNSを使って外国人の投稿を読むことも簡単にできます。このように、普段から少しずつ外国語に触れるような努力が重要なんです!
他にも、学校に海外から留学生が来たら積極的に話しかけたり、道で困っている外国人観光客がいたら声をかけて手助けしたりなど、日本にいても外国語を使う機会は案外あります。自分の言葉が通じたらやる気にもなりますし、実力もすぐについて来ますよ。
Justin Bieber『Life Is Worth Living』
今回紹介するのはこちらです!日本で最も有名なアーティストの一人、ジャスティン・ビーバーの曲です。
しっとりとした歌声で、聞いていてとても心地よい一曲ですが、英語の文法として重要な表現もいくつかあります。
重要事項の理解度チェック
まずは歌詞の中に出てくる重要表現の理解度を確認しましょう。 次の文章を日本語に訳してみてください。また、その後でこの文を使ってどんな文法事項を説明しようとしているかも考えてみてください。
- I drunk a cup of tea and ordered another.
- Some students like to study English but others do not.
- I love this one ! But I don’t like the others.
この文章らの文章は中学で習う文法事項で、比較的簡単ですね。しかし、これらの知識と混同しやすかったり、少し変わった特徴を持つものがあるんです!
「他のもの」という意味を含む英単語
「他のもの」を表す英単語はいくつかありますね。皆さんはそれぞれの違いをしっかりと把握できていますか?まずはざっくり意味をまとめます。
- another :他の(1つ)、他のもの
- other :他の
- others :(複数の)他の
- the other :もう一方
- the others :それ以外
anotherの意味・用法
anotherは分解すると「an + other」となり、冠詞を伴わないのが特徴です。「an」がついていることからわかるように、何か1つのものを指すときに使う単語です。例文を見てみましょう。
I drunk a cup of tea and ordered another.
この例文は、「私は一杯の紅茶を飲んだ。そして、もう一杯注文した。」という意味になります。紅茶を注文するときはもちろん、一杯だけ注文するのであり、この文脈で考えると、「and ordered another cup of tea」というようなニュアンスがあるとわかります。
other・others・the other・the othersの意味・用法
「こんなにたくさんあったら覚えられないよ!!!」と思う方もいるかもしれません。しかし、実は「theとは何か」を考えると簡単にこれらの違いを理解することができます。
「the」とは簡単にいうと、多々あるもののうちから特定のものに限定する意味を持ちます。
例えば「a pen」というと、「誰のかはわからないけどとにかく一本のペン」というニュアンスがあるのに対し、「the pen」とは「僕が持っているこの一本のペン」などというように、具体的に「これだ!」と言えるような限定性が付与されるわけです。
ということで、まずはother・othersとthe otherの違いを説明します。
「other」は「他の」という形容詞で、「others」は「他のもの」という代名詞に属します。つまり、「other」の方は他の名詞を修飾するのに対し、「others」は「他のもののうち複数」を指します。
例えば「赤、赤、赤、青、青、青、黄、黄、黄」という集団があったとします。この時、「Some are red, others are blue.」ということができます。「いくつか赤があって、それ以外のいくつかは青ですよ」という意味ですね。たくさんあるうちのいくつかについて述べる時、「others」を使うことができます。
「the other」は先ほど言ったように限定の意味が込められています。「other」は単数形ですから、意味としては「もう一方」(これ!と指がさせる他のもの)となります。
例えば、「大小二匹の犬を飼っている」という場合は「I have two dogs. One is small and the other is big.」ということができます。
「the others」は複数形ですから、つまり「他のもの全て」となります。先ほどあげた「赤、赤、赤、青、青、青、黄、黄、黄」という集団を考えましょう。
この時、「Some are red, the others are blue.」ということはできません。赤の他に黄色もあるので、書き換えるとすると「Some are red, others are yellow and the others are blue.」となります。残ったもの全てが同質である場合にのみ、「the others」を使うことができます。
歌詞内の表現を確認
ここまでまとめた上で、歌詞の中の表現を見てみましょう。
Life is worth living, so live another day. Justin Bieber『Life Is Worth Living』
(「worth」の用法については『Taylor Swiftから学ぶ 実は難しいthat、worth』沖縄出身現役東大生ぴぺりたの洋楽に学ぶ英語コラム5で解説しているのでぜひこちらも読んでみてください!)
「Life is worth living」の意味は「人生は生きる価値がある」ですね。そのあとに出てくるのが「another」です。直訳をすると「だから他の日を生きるんだ」となります。
では、ここで先ほど勉強した「other」を踏まえて考えてみましょう。この文章は「so live other days」(だから他の日々も生きるんだ)でもよかったと思いませんか?しかし、世界が誇るジャスティンは「another」を選んだ。なぜか考えてみましょう!
- another day = 今日とは違う、他の一日
- other days = これから待ち受ける日々のうちの複数(永遠に続く日々のうち、死ぬまでのdays)
(ちなみにここで誤って「live the other day」とすると人生が二日しかなくて残り一日を生きて死ぬことになりますので注意)
これらの意味を比較すると、一番大きな違いは「another」が一日一日を生きるというニュアンスなのに対し、「other days」は残った日々全体を生きるというニュアンスがある点ですね。
ということは、ジャスティンは「今日を生きたら明日を生き、明日になったら、また明日を生きよう」というように、毎日次の一日を生きようと思うことを重要視しているのかもしれませんね。
それでは今回のコラムはここでおしまい。
僕は個人的にウェブサイト「ぴぺりたぐらむ」YouTubeチャンネル「piperitagram.channel」を運営しているので、こちらもぜひご覧になってください!