【筑波大学合格体験記】筑波大学 生物資源学類の後期試験を最高点で合格した者によるセンター・面接対策まとめ

はじめに

こんにちは。私は筑波大学生物資源学類に在学中の1年生です。

私は後期試験で入学しました。生物資源学類の後期試験はセンター試験6割・面接4割です。しかし面接試験の情報はほとんど上がっていません。

そこで今回はセンター対策、面接試験対策、後期試験に向けたモチベーション維持についてまとめます。

これから筑波、特に生物資源学類を受験する方、また後期試験を受けるか迷っている人や面接試験がある人は是非参考にしてください。

センター試験と二次試験の目標点数(と実際の得点)

試験名 目標点数(満点 得点率)
センター試験 1次傾斜 540点(542点 90%)
二次試験 目標点数は設けていませんでした(296点 74%)

筑波大学生物資源学類のセンター試験の1次傾斜は、5~6教科7~8科目で600点満点です。教科の選び方や教科ごとの配点は以下の通りです。

【国語】国語(100)
【数学】数IA必須,数IIB・簿記・情報から1,計2科目(100)
【外国語】英語 筆記・リスニング (100)
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)
《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100)
《理科》物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択(100)
 ※理科は,「基礎2科目」「発展1科目」「発展2科目」のいずれかを選択
●選択→地歴・公民・理科から3(理科基礎は2科目で1科目とみなす)

つまり、文系でも生物資源学類を志望できます。私も文系科目で受験しました。

センター模試ではいつもA判定だったので、センター試験の目標点は前期で受ける大学に合わせて9割にしていました。

2019年の筑波大学生物資源学類の判定基準は、A判定 86% B判定 83%でした。85%を取っておくと安心です。

二次試験については、面接試験の採点基準が全く分からなかったので目標点数を設けませんでした。合格最低点から引き算すれば取るべき点数が大体分かりますが、何せ採点基準がわからないので目標点を考えても仕方がないと思います。

筑波大合格を勝ち取る時期別の勉強時間・モチベーション

1月下旬の出願時に提出する志望理由書を書いた後は、前期日程が終わるまで後期試験の対策は何もしていません。後期の対策は前期の後で十分です。まずは前期に集中しましょう!

12月頃に筑波を後期日程で受けること、もし受かったら他の私大を蹴って進学することを決意していました。そのため前期試験が終わった後のモチベーションは常に高かったです。

高3・センター試験前:センター7割 二次試験3割で勉強

この時期のセンター対策・二次対策の時間配分は多くの人が悩むところですが、私は3日間でセンター1年分と二次試験2教科ほどを終わらせる計画にしていました。

センター前は学校の冬期講習や先生への質問にかなりの時間を取っており、2日間だとセンター1年分と間違えた問題の復習・解き直しが終わりきらないと判断したため3日完成にしました。

友達の中には1日で全教科をやる強者もいました。自分に合った形でするのがベストです!

二次試験対策は、センター前でも怠ってはいけません。そこで私は、センター1年分をやって余った時間に二次対策をしていました。私の場合、3日間あればセンター1年分に加えて二次試験の勉強を2教科できました。

二次試験の勉強で主に取り組んでいたのは数学と現代文を除く科目です。数学と現代文は苦手科目で、点も安定していなかったのでセンター対策に全力を注ぎました。

二次対策を1年分やるとかなりの時間がとられてしまうので、私は大問1つか2つに絞って取り組み、毎回学校の先生に添削してもらいました。

高3・国公立出願の時期:後期試験の志望理由書を作成 

国公立大学志望者の中には、出願の時期になって後期試験をどこに出すか、またはそもそも後期試験を受けるか迷っている人もいました。

ですが、出願の時期までに後期試験を含めた受験スケジュールをしっかり決めるべきです。

なぜなら試験間近に勉強時間を削ることになる上に、学部によっては志望理由書などを課されるからです。

筑波大学生物資源学類では、600字の志望理由書が課されました。私は1月下旬に志望理由書の作成に取り組み、親や先生や友達に添削してもらい、4回ほど書き直して完成にしました。志望理由書を得点に含むとの記載がなかったためあまり時間をかけませんでした。

高3・前期試験終了後:息抜きをしつつ、毎日4時間くらい後期試験の準備

周りの雰囲気に押されて勉強モードに戻れなくなるのが怖かったので前期試験の翌日から始めました。

私がしたことは3つあります。

面接で聞かれる質問の答えを推敲する

面接でよく聞かれる質問の答えを、大学や学部のパンフレットを参考にしながらノートにまとめました。約3日で一通りの答えをまとめた後にノートを見ながら音読して論理が変になっていれば書き直す、という作業を2週間弱の間続けました。

ちなみに面接でよく聞かれることは予備校のサイトや受験者のブログ、先生がくれた過去問を参照しました。ただ、生物資源学類の過去問だけだとあまりデータが集まらなかったので他大の面接で聞かれた質問も調べています。

関心のある分野の本や記事を読む

私は農業経営に関する研究の最前線をまとめた本や記事を読みましたが、学校の先生には興味のある研究室の教授の論文を読むように言われました。

面接試験では最近読んだ本についてしばしば聞かれるので少なくとも1冊は読んでおきましょう!

実際に面接練習をしたり、動画を撮ったりする

実践練習 回数
先生との面接練習 1回
親との面接練習 2回
動画撮影 2回

面接練習では先生から客観的かつ正確なアドバイスを教えてもらい、役に立ちました。少なくとも一回は先生と面接練習をするべきです!

動画を撮ると、「えっと……」「あの……」などの発言や、下を向いて話すなどの無意識な動作が分かり、どこを直すべきかはっきりするので有効です。

高3・後期試験直前:1日8時間ほど図書館・家で面接対策 

朝から夕方くらいまでは図書館で、面接の質問への答え方を推敲しました。また本を読んだり、以前読んだ本の感想をもう一度書き直してみたりしました。

家では、ノートに書き留めた面接の質問への答えを暗唱して抜けがないか確認しました。

後期試験の2日前に東大の合否発表があり、自分の受験番号が載っていなかったときは3回くらい見直しましたが、試験直前に落ち込んでいる暇もなかったのですぐに気持ちを切り替えました!切り替え大事です。

後期試験本番の様子

面接は15分程度で、受験生1人に試験官4人の形式でした。

面接で聞かれたこと

  • 大学で学びたいこと
  • 入学後のコース選択、その理由 
  • 他大学ではなく筑波を志望した理由
  • 将来の夢
  • 出願時に提出した志望理由書について(高校時代の経験、自分の関心について) 
  • 卒業後の進路
  • 調査書に基づく質問(成績、部活動について)

本学部の後期試験では、自分の答えたことに対してかなり深く質問してきます。鋭いかつ厳しい質問が飛んでくるので嘘はつかないようにしましょう!また、うまく答えられなくても自分の考えをとにかく話して試験官にアピールしましょう。

私の場合、将来の夢について答えた後に以下のことを聞かれました。

  • 農業に未来はあると思うか
  • 国内にも様々な農業形態があるが、どれに関わりたいのか
  • 経営コンサルタントが農業に参入するとして、農業コンサルタントは経営コンサルタントとどう差別化していくか

最後に(受験生への応援メッセージ)

後期試験を受けるか、合格した他大学に行くかの選択は人それぞれですが、それまで行きたいと思っていたのに「面倒だから」という理由でやめるのはあまりにももったいないと思います。

というのも、かなりの国公立後期試験の実質倍率は出願時の半分ほどになるからです。
「後期試験は受けたもの勝ち」という言葉もあります。実際、今年の筑波大学生物資源学類後期日程の受験者数は出願者数の約55%でした。また後期試験を出願したけれど受けていない同級生もたくさんいました。

後期試験がめちゃくちゃきついことは当たり前です!

私は以前から「もし後期試験で筑波大学に受かったら入学しよう」と決心していましたが、それでも私大の合格発表や周りの雰囲気に押されてかなり苦しみました。

ですが私は面接試験のみだったので本を読んで自分が関心を持つ学問についてたくさん学び、有意義な時間を過ごせました。

筑波大学に入学して沢山の友達ができたのはもちろんのこと、他大学ではできないような農業のフィールドワークができてとても楽しいです。仮面浪人をする気はさらさらありません(笑)

後期試験はモチベーション維持が難しい分ライバルが減る絶好のチャンスなので、その大学に行きたいなら自分なりのモチベーションの保ち方を見つけて頑張るべきだと思います。応援しています!




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合格サプリの記事は、東大・早慶・GMARCHの現役大学生が執筆しています。

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